わきがでは無いけれど…気をつけたいニオイ問題体臭ダイエット臭自臭症

わきが以外にも、体臭には様々なものがあります。口臭、足の臭い、頭皮の匂い、加齢臭などなど。人間誰にでも体臭があります。極度に強い体臭は改善した方が良いですが、少しくらいの体臭は人間お互い様だと思ってあまり気にしなくて良いでしょう。

でも、中には気にした方が良い匂い問題がいくつかあるんです。

筆者紹介

山さん大手エステチェーン２社にて店舗開発の責任者として200店舗以上の出店業務を担当。美容業界専門行政書士・AJESTHE美肌エキスパート(日本エステティック協会)

小池現役看護師 自分の体に強いコンプレックスを感じ、各種二重整形を始め様々な整形術・ダイエットを行った経験を持つ

ダイエット中の人に注意してほしいダイエット臭

山さん(美容エキスパート)

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小池(看護師)

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ダイエット中の人、特に運動をせずに厳しい食事制限で体重を落とそうとしている人に注意してほしい匂い問題があります。

運動をしないで厳しい食事制限だけで痩せようとすると、体の基礎代謝が上がらず、食事からエネルギーが生み出せなくなってしまいます。そうすると、体の中にすでにある中性脂肪を燃やしてエネルギーを生み出そうとします。

中性脂肪が燃やされると生成されるのが脂肪酸です。そして血液の中の脂肪酸が増えると生成されるのがケトン体です。極端な食事制限や食事抜きダイエットをしている人の体臭が強くなるのはこのケトン体のせいなのです。匂いが強くなるのは空腹時で、甘酸っぱい匂いが発生します。

ダイエット臭はダイエットを始めて急に臭い始めるものではなく、徐々に臭いが強くなります。本人が自分自身の臭いに気がついていないこともよくあります。

人から体臭を指摘され、もしかしてわきがになったのかも？と勘違いするケースもありますが、上で説明した通りダイエット臭の原因はケトン体で、汗が臭っているわけではありません。わきがとは関係のない臭いです。

ダイエットをして痩せて綺麗になったとしても、体の臭いがきつくなってしまっては嬉しいことではありませんよね。ダイエット臭の無いダイエットをするには、運動をして基礎代謝を上げることが大切です。

基礎代謝を上げる食品（タンパク質、海藻類など）を中心に食事をすることも効果があります。ダイエット臭がするということは、体の基礎代謝が非常に衰えているということです。基礎代謝が落ちれば脂肪が燃焼されにくくなり、結果太りやすい体質になります。

効率的なダイエットをするなら、そして美しく痩せようと思うのなら、運動を取り入れバランスのとれた食事をしながらダイエットをしましょう。正しい方法でダイエットをすれば、ダイエット臭は発生しません。ダイエット臭は、体の機能が低下している！という危険サインです。

ここまで説明してきたダイエット臭の他にも、体臭の中には健康の注意サインを発しているものがあります。いつもと違う体臭がするときには、自分の体調に注意が必要です。

今まで体臭が強くなかった人が、突然強い体臭を発し始めるのは何か体の中で大きな変化が起こったのかもしれません。体が汚れているなどの衛生上の問題がないのに、突然強烈な体臭がするという場合は、健康面に注意しましょう。

あまりにも強い体臭は体の異常サインかもしれません。虫歯、歯周病が無いかどうか、内臓は健康かどうか、チェックした方が良い場合もあります。思い当たることがあれば、歯医者さんや病院で診てもらいましょう。

自分の発するニオイに、いつも気をつけているに越したことはありませんが、ニオイを気にしすぎて心の病を患ってしまう人もいるんです。

自分が臭いと勘違いし、「周りの人は自分を臭いと思っている」と思い込んでしまう症状のことです。精神疾患の一種で、自己臭恐怖症とも呼ばれます。対人恐怖症と似た特徴があり、社会恐怖と似ていると言われています。

几帳面で潔癖な人、完璧主義・完全施行が強い人が陥りやすい病気です。

周りの人が少し顔をしかめる、背を向ける、咳をする、相手は何気無くしている動作が、自臭症の人には「私が臭っているんだ！」とう被害妄想をもたらします。１日に繰り返し体を洗ったり、やたらと服を着替えたり、過剰に制汗スプレーを使う、口臭ケアタブレットを噛み続けるなど異常な行動を取るようになります。

自臭症が悪化すると、人と会うことや会話をすることに恐怖を感じるようになり、対人恐怖症になってしまったり、学校や会社に行くことができず引きこもりのようになってしまうこともあります。さらに重症化するとうつ病、統合失調症に陥ることもあります。

自分が臭っているという妄想から生まれるストレスと、過剰な臭いケアのせいで本当に体臭が発生してしまうこともあります。自分のニオイが心配でたまらない、自臭症かもしれないと心当たりのある人は、一度精神科や心療内科、カウンセリングを受診してみてくださいね。